ブックタイトルap_tachiyomi_1312
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0472013.12特 集他科ドクターからの注意報歯科疾患と金属アレルギー 金属は生体に有害な物質である一方、生命維持のために不可欠なものでもあります。さまざまな食物の中に有害重金属が含まれているため、食事指導なども必要ですし、ステロイド使用、生活指導などを主軸とする内科的なアレルギーコントロールが求められます。つまり、・金属アレルギー治療は、歯科修復物の置換だけとは限らないことに注意が必要です。歯科修復物などに由来する金属アレルギーが疑われる症例に出合った場合、アレルギーの専門外来に紹介し、アレルギー症状のコントロールを受けてもらうと同時に、歯科疾患の治癒・安定を図るのが、歯科医師に求められる第一の対応だと考えられます。 その理由は、歯科疾患の発症部位が「傷」として生体の内部と外部を交通させ、さらに異物との接触を増やしてしまうことがアレルギーの悪化につながるからです。歯科疾患の放置は、アレルギーで発症した皮膚の疾患を放置するのと同じことなのです。 アレルギーによる皮膚症状を放置すると、余計にアレルギーが治りにくくなるのは、皮膚というバリアが破壊され、アレルゲンとなる物質が中に入りやすくなるからです。原因物質が少なければコントロールは容易ですが、種類が多くなればそれだけ予後不良が予測されます。同じことが歯科疾患にもいえるのです。 皮膚に問題を起こす金属アレルギーの発症機序は、アレルゲンとなる金属がイオン化して体内に取り込まれ、汗として生体の外部に出る際に皮膚科領域のトラブルが生じるというものです。腋や指の付け根など、汗が出やすくたまりやすい部位に症状が出ている際には、金属アレルギーが疑われます(51ページ参照)。 アレルギーは異物への過剰反応ですが、異物そのものが「悪者」ということにはなりません。・免疫の余裕がなくなってしまっている状態こそが問題の本質なのです。そのため、アレルギー医療では免疫の余裕を広げるよう、長期的・計画的な診療を行うことになります。連携こそが効率的 生体にとって、アレルギーとは余計な仕事です。放置していれば、必要もないのに炎症性サイトカインを出し続け、免疫の機構が疲れてしまいます。アレルギーを放置すると、さらにアレルギーになりやすくなる身体をつくってしまうサイクルが生じてしまうため、早めに進行をブロックすることが大切です。 アレルギーには遺伝要因が大きく関アルミニウム歯科用セメント、歯磨剤金歯科修復パラジウム歯科修復インジウム歯科修復イリジウム歯科修復亜鉛歯科用セメント銀歯科修復コバルト歯科修復クロム歯科修復水銀アマルガムニッケル歯科修復、矯正用ワイヤー歯科に関連のある感作源