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0452013.10特 集経営の「個性化」なぜ「通訳」が必要なのか 当院の患者層の中には、他院からの転院がかなりの数に上ります。実際にはそれほど問題のある処置がなされたわけではないのに、信頼感を失って転院してしまったというケースがほとんどです。かかりつけの歯科医院で継続して受診できなかったのはなぜなのでしょうか。 歯牙の動揺などの症状がかなり進行してから当院に転院してきて、車で1時間半以上もかけて受診している患者さんにお話を伺ったところ、・どこが「良い歯科医院」なのか分からなくて長く悩んでいた・友人に相談したら「吉本歯科医院がいいよ」と紹介されたので来院したとのこと。香川県はいわゆる歯科医院過密地域ではありませんが、他にも近隣の歯科医院はあったはずです。近隣の医院を早期受診していれば、症状の進行を止められたかもしれません。 「良い歯科医院を探している間に早期受診の機会を逸した」というのは、患者さんにとっても不幸なことです。「歯科医院は近隣にいくつもあるのに、良い医院を見つけられない」という不信感が人々の間に広がってしまっているのです。これを解決するには、徹底して患者さんの声を傾聴し、必要な情報を的確に発信することが必要と思われます。 当院では、初診時の問診だけでなく、治療が安定期に入ってメインテナンスに移行したタイミングで、受診のきっかけ、悩んでいたこと、「吉本歯科医院の診療」に対する感想などを、診療に集中する必要のないマネジャーやカウンセラーが、かなりの時間(場合によっては3時間以上)をかけて傾聴し、記録に残すことにしています。それは、・ドクターには患者さんの細やかなニュアンスを聞き取る「耳」がないと考えられるためです。特に、他院から転院してきた患者さん、受診までの間に長期間たっているような患者さんは、歯科医療への不信感や不安感を持っている父性型と母性型の両立 母性型のコミュニケーションで数多くの悩み事を傾聴し、それを背景として父性型のコミュニケーションによって問題解決の糸口を探る。治療後の感想では母性型のアプローチが望ましく、再評価など純粋に医学的な内容は父性型のアプローチで対処する。父性型 医療判断に必要な最低限の問題抽出を行うのに適している。母性型 患者さんの生の想いをそのまま受け止め、共有するのに適している。