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045 2013.04特 集経営ホンネの話(下)という点を見逃すべきではないでしょう。 最近では、この種の「医師中心主義」を表立って表明する医師はいませんが、歯科医師が「全身疾患の予防、進行抑止のために歯科医療の関与が重要だ」と主張すれば、全身疾患の医療(=医師の領域)を歯科の医療(=歯科医師の領域)が手助けする意味となり、結果、「歯科医師は診療補助者になりたいと思っている」と誤解されかねないということです。 これは病院医療においても同じであり、高度先進医療を行う病院と急性期の治療を終えた患者を診るリハビリ専門病院が連携するのは普通ですが、急性期病院同士といった同機能の病院の連携はまずあり得ません。がん医療の一部に見られるキャンサーボードの取り組み(専門医同士の横の連携)を除けば、専門医同士の連携も一般的でないのが実情です。医科歯科連携の前に、「医科医科連携」ができていないのです。―これまでの取材経験からすると、医師・歯科医師や他職種が真の意味で連携できるとすれば、・目の前の症例に対して、皆が一致した目標のために真剣に試行錯誤するというプロセスの中でだと思います。 例えばスポーツ医学の分野では、例外的にフラットな連携が出来ています。選手のパフォーマンスを上げるために何をすればよいのかまだ分からない部分が多いので、「どちらが上で、中心となるのは何なのか」など問題にならない現場なのです。今後は高齢者医療、がん周術期療養などでも、同じような試行錯誤(=真の連携のタマゴ)が増えるのではないかと期待しています。 さて、介護保険制度の発足から10年以上になり、地域包括支援の体制が整ってからは、多少の変化はあるのではないですか。清水 確かに、政策的に医療機関の機能分化が推進され、介護も含めてお互いに連携が難しい医師連携のコツは相手を選ぶこと!連携しやすい医師 連携を持ちかけられて、「いつでも相談に乗ります」「何でも言ってください」と言う医師。本当に「いつでも、何でも」連絡すると、「今、忙しい!」と逆ギレされる……。 連携を持ちかけられた時、体温、血圧、酸素分圧などの閾値を明示して、「これらを一つでも超えたら連絡してください」とルール化する医師。「先生、○○を超えました」と連絡すればスムーズに連携できる。