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075 2013.01 フラットな関係の歯科医療へ2013年の課題咬合への視座が再評価される―あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 昨年11月に開催された日本デンタルショー(大阪)では、KaVo....

075 2013.01 フラットな関係の歯科医療へ2013年の課題咬合への視座が再評価される―あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 昨年11月に開催された日本デンタルショー(大阪)では、KaVoのCTを用いた新たなCAD/CAM技工の方法が注目されました。まだ一般化するにはハードルが高いのかもしれませんが、光学印象を経ないCAD/CAMシステムは、印象の速度を上げる効果があると期待されています。このような技術革新についてはいかがでしょうか。安田 ここ数年、歯科医院用のCAD/CAMシステムの新規技術の登場が現場で求められてきたことから、望ましい技術開発であろうかと思います。特に顎機能に配慮するシステムは、もう少し簡便になれば修復の精度が高まるものと期待できるでしょう。 ただし、天然歯のための歯冠修復物作成の需要は、日本を含め、先進諸国でそれほど高まっているとはいえず、むしろ縮小傾向にあることには注意が必要かもしれません。インレーに至っては、大学病院でも年に数例の適応があるかどうかというレベルになっています。 CT、動画光学印象による高速化は、かつてのフルマウスリコンストラクションのような天然歯列への大規模修復をも前提にしているものと思われますので、将来の歯科医療需要構造とどのように折り合いをつけていくのかが課題ではないでしょうか。 もちろん、これはメーカー側のみに科せられた宿題ではなく、歯科医療現場でも検討が重ねられるべきでしょう。例えば、CTのDICOMデータの活用ですが、インレーやクラウンを作る速度・精度とCTによる放射線被曝発生リスクとの兼ね合いなど、患者利益をどのように評価するかが問題になるのではないでしょうか。―天然歯に装着する歯冠修復ではなく、インプラント上部構造の作製に使われるケースの方が多いと考えられますが、どうでしょうか。