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0512012.11特 集医科との手のつなぎ方(下)求められる3つの要素一歩間違えば「暴力」に―在宅ケアに力を入れているとのことですが、外来との違いは。大野 在宅ケアでは治療の比重が小さくなります。日常生活の質....

0512012.11特 集医科との手のつなぎ方(下)求められる3つの要素一歩間違えば「暴力」に―在宅ケアに力を入れているとのことですが、外来との違いは。大野 在宅ケアでは治療の比重が小さくなります。日常生活の質を高め維持するために、機能を働かせ周囲の環境を整えていくことが大切になるのです。良い終末期を迎えるためには、それまでのケアの質が重要になります。―在宅ケアに求められる要素は。大野 「理念・価値(ハート)」「知識」「テクニック」の3つのバランスが大切です。 理念・価値は、「口や食は誰のものでもない、本人のものだと思える心」です。 もちろん、ヒトの身体の理解や、高齢者や障害を持つ方の生理や病理、個々の資質の理解など、知識の習得も欠かせません。 また、歯科治療の技術はもとより、歯ブラシの挿入の仕方や、上手な食べさせ方、飲ませ方といったテクニックも必要です。これらは介護の現場に足を運んでいれば相手が教えてくれるため、早く習得できます。ただし、初心を忘れてハー図1治療や口腔ケアに適した姿勢(=嚥下しやすい姿勢)首・肩手・腕ベッドを起こしたり枕などを当てたりして、顎を引いた状態にする。左右のバランスを整える。身体と手の間にタオルなどを挟み、手を身体から離すようにする。▼足頤が上がっている状態は呼吸は楽だが、治療には最も不向き。▼▼足の裏が床に着いていないと、予想以上に嚥下が安定しない。手をぎゅっと握りしめていたり、抱えていたりすると、頚部が緊張状態になり、嚥下がうまくいかない。膝の裏、足の下にクッションなどを置いて膝を曲げ、うまく足の裏が着くようにする。