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091 2012.11 安田編集室Newstopic 口談対辛「病気」を作り出す時代へ製薬会社型マーケティングとの関わり方(上)BP製剤による顎骨壊死をめぐって論争製薬会社への不慣れ―『日本歯科医師会雑誌』9月号に、3月に大....

091 2012.11 安田編集室Newstopic 口談対辛「病気」を作り出す時代へ製薬会社型マーケティングとの関わり方(上)BP製剤による顎骨壊死をめぐって論争製薬会社への不慣れ―『日本歯科医師会雑誌』9月号に、3月に大阪で開催された第10回日本歯科骨粗鬆症研究会学術大会でのシンポジウムの内容が記載された小冊子が同封されていました。この冊子の最後には、経口投与のBP製剤である『アクトネル錠』(エーザイ)の添付文書が添えられており、表紙にも同社のロゴが見られます。 この中に、医師の岡本純明氏と、歯科医師の谷口英昭氏による「非科学的な顎骨壊死の風評でビスフォスフォネート治療を中止してはならない」という記事が掲載されています。BP製剤や骨粗しょう症、顎骨壊死に関連する医科、歯科の関連学会が示した「ポジションペーパー」( 93ページ図)にある、・BP製剤経口投与3年以上、口腔外科的処置に当たっての3カ月休薬という基準について、「科学的根拠は全くない」という批判を行い、このような「風評」によって、歯科医師がいたずらに医師の処方について疑義を挟むべきではないとの論旨を展開しています。この点についていかがでしょうか。安田 日本歯科医師会という公益社団法人であっても、会員に配布する冊子を毎月発行するのは大変な事業ですから、誌面に広告が入っていても、今回のようにチラシ広告のように同封されていても、何ら問題にすべきものとは思えません。 日本の歯科界でほとんど常識と考えられるようになっていた「BP製剤の顎骨壊死リスク」という説に対して、当のBP製剤を製造販売している製薬会社が反対の論旨を展開することは、企業としては当然の対応でしょう。そして、その意向に沿ったシンポジウムを開催したり、論文を出したり、さらにそれを多量に印刷して歯科医師会の定期刊行物に同封したりすることも、何ら不思議ではありません。 問題なのは、日本の歯科医師が、こういった製薬会社特有のマーケティング手法に慣れておらず、これらのアナウンスの上手な受け止め方を知らないことではないでしょうか。医科、特に病院医療の世界では、かつて製薬会社のMRが、現