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077 2012.08特 集世界の歯科事情2012 このことは、歯科にとって不利な環境となります。歯科医師の多くは、保険導入へのインセンティブが低く、差額徴収が社会的指弾を浴びた時期に近い1978年当時も、補綴領域に....
077 2012.08特 集世界の歯科事情2012 このことは、歯科にとって不利な環境となります。歯科医師の多くは、保険導入へのインセンティブが低く、差額徴収が社会的指弾を浴びた時期に近い1978年当時も、補綴領域において実質的な「混合診療」を続けることで、医院経営の安定を図ってきたからです。当時に比べ、人件費、テナント代などの経費が高くなった分だけ、経営難になりやすい構造になっているのです。キューバの現在、中国の将来予防、プライマリケアに軸足 日本特有の歯科医院経営の問題とされる「歯科医師余り」。しかし実際には、日本は人口当たりの歯科医師数が突出して多いわけではありません。アメリカの半分で、スウェーデンよりも少ないのです。 一定以上の経済規模を持つ国の中で、『日本歯科新聞』1978年5月11日号の1面記事より。日本の歯科医師は、「歯科の黄金時代」と呼ばれる時代から保険システムに対して懐疑的であり、保険システムの恩恵を受けにくい立場にあった。は、70年代のプレ・ヘルスリフォーム世代ですから、互いにほとんど共通点がありません。当時、まだ福祉国家拡充が財政的に可能であったため、医科、歯科、介護福祉ともに給付拡大の方向にありましたが、日本は国民皆保険制度発足時から、給付項目に制限をあまり設けない(=何にでも給付する)代わりに、それぞれの診療単価を抑制するという方向性を取っていました。