ap1207 page 15/18
このページは ap1207 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。
概要:
089 2012.07「クックパッド」の活用食をサポートする無料アプリ医療法人社団和春会洋歯科クリニック(東京都練馬区・草川洋院長)では、訪問診療は院長自身が毎日、外来診療の合間に行っています。昼休みも近隣の居....
089 2012.07「クックパッド」の活用食をサポートする無料アプリ医療法人社団和春会洋歯科クリニック(東京都練馬区・草川洋院長)では、訪問診療は院長自身が毎日、外来診療の合間に行っています。昼休みも近隣の居宅に訪問診療。東京23区内の訪問診療は、特に朝の時間帯は渋滞に巻き込まれることも想定しなければなりませんから、大忙しのスケジュール調整となります。 内科系と異なり、患者さんの容体を確認し、「お変わりありませんね」と言う義歯調整依頼での訪問診療。コンプレッサーを装備すればかなりの重さになるので、ノートパソコンなどを持ち歩く余裕はない。ノートパソコンのように電池切れを気にしなければならない情報端末は使い勝手に限界があるが、iPadならバッテリーの持ちはノートパソコンの比ではない。だけでは、歯科の訪問診療は成立しません。義歯の新製・調整やう蝕治療、場合によっては抜歯などの外科処置も行うことになります。技術提供の占める割合が大きいことから、一回の訪問に必要な時間も長くなるため、情報提供や書類作成などを行う余裕は術者にはほとんどありません。 しかし、患家に伺えば、食事内容や介護者の訪問頻度など、日常生活に関わることを問診する必要がありますし、何かを問診聴取すれば、それに対して適切なアドバイスが望まれます。 例えば食事。医療法人社団和春会洋歯科クリニックは食育に力を入れており、専任の管理栄養士を2人配置しています。これらの食育スタッフは、保育園や介護施設などで集団的な情報発信活動を行っているだけでなく、季節の変わり目などにブログで健康メニューを紹介したりしています。 しかし、高齢者の生活様式、生理状態は、集団的に指導・啓発するような画一的なものではないと草川院長は考えています。そこで、糖尿病など食に直接関係する基礎疾患や咀嚼などの機能障害を抱えた患者さんには、個別のメニューを提供することもあります。 その際、なかなか推奨できるメニューを自前で提示できないことも。そこで、無料アプリ「クックパッド」を使うと、基礎疾患や機能障害の種類や程度に対応し、その季節に合わせて最適なメニューのレシピを検索することができます。これを患者さんに見せるだけでなく、患家にネット環境がない場合、データを本院に送ってプリントアウトしたものをファックスしてもらうという流れで効率的な情報発信ができます。