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081 2012.06特 集インプラントとの関わり方(下)を把握し、予後不良が予測される因子の検出を目的としたX線画像診断や各種検査を実施することです。そして、検査数値や診断根拠をカルテに確実に記載し、データを添....
081 2012.06特 集インプラントとの関わり方(下)を把握し、予後不良が予測される因子の検出を目的としたX線画像診断や各種検査を実施することです。そして、検査数値や診断根拠をカルテに確実に記載し、データを添付するだけでなく、個別具体的な症例に合わせて、インプラントのリスクやデメリットをきちんと患者さんに伝えた上で合意形成がなされていることを、客観的に証明できる形で記録しなければなりません。インプラント契約の考え方准委任契約であっても成果が問われやすい 2011年度の厚生労働科学研究においては、各都道府県歯科医師会と大学病院などを対象にして、医療安全の取り組み実態や歯科医療に関わる事故実態を把握するアンケート調査を実施しています。特に事故実態の調査研究はこれまで行われたことがなく、その結果発表が待たれるところです。 このような調査研究において重要なのは、事故の形態そのものよりも、「事故の前後に適切な診断等がなされていたか」「治療計画、手技は適切であったか」「事故発生後の手当てが適切であったか」という、今後の事故防止や回避に資する情報の採集であり、それが将来の医療安全に結実します。 ただ、医療行為にはリスクがあり、それらはある程度予見できるものですが、時には、誠実に正当な医療を提供しても、予見した結果を越えて不測の事態を招くことがあります。それが本当に「不測」であったのかが問題視されるケースでは、 もちろん、インプラントに血液感染症予防は関係ない、必要ないというのではなく、手術である以上、術中には「清潔域と不潔域の区分」「感染防御のための器具滅菌」「ディスポ製品の使用」などの対応が必要不可欠と見なされる。 現在、病院医療における手術では、患者対患者の水平感染に対応するだけでは不十分であり、針刺し事故対策のような「労働安全衛生」の観点からの血液感染症予防対策が加えられている。 ヨーロッパの歯科医院でウォッシャーディスインフェクターの使用が拡大しているのも、「血液や体液が付着した状態の器具をスタッフに触れさせるのは危険である」という考え方によるところが大きい。(編集部)血液感染症予防の一般的見解▼シカゴ・ミッドウィンターミーティング併催デンタルショーにて。アメリカでも本格的な滅菌システムが構築され始めているが、「患者さんへのアピール」という側面が強い。日本の大半の歯科医院は、そのレベルにすら達していないとされている。ば大丈夫」という共通の基準が日本にはなく、アメリカのCDCガイドラインなどを基にした「スタンダードプリコーション」が、各歯科医院によって一部では適用されていますが、これをもってインプラントの安全対策を講じているとは即断できないのです。 インプラントにおいて医療安全が要求されるのは、まず、手術に適した健康状態であるか確認するために循環動態など