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0102012.05椙岡宣好氏●すぎおか のぶよし 1963年生まれ。愛知学院大学歯学部卒。2011年12月開業。EAO会員、AMED会員、ITIメンバー、Osteology Research Academy、日本口腔インプラント学会代議....
0102012.05椙岡宣好氏●すぎおか のぶよし 1963年生まれ。愛知学院大学歯学部卒。2011年12月開業。EAO会員、AMED会員、ITIメンバー、Osteology Research Academy、日本口腔インプラント学会代議員、石川県口腔インプラント研究会副会長、日本歯内療法学会理事。スタッフ:歯科医師1人、歯科衛生士2人、歯科技工士1人、助手3人、受付1人ユニット:5台 昨年12月に新しい医院を開業したばかりの椙岡氏は、22年間で約6500本のインプラントを埋入してきた。 かつては技術に重きを置いていたが、「知識・技術・設備は、全て患者さんの健康のため」と考えるようになったという。失敗のないインプラントを追求し続けて見えてきたものについて伺った。インプラント治療の失敗に偶然はない石川県金沢市すぎおか歯科クリニックインプラントの失敗をなくすために―22年前からインプラント治療に取り組んでいらっしゃるとのことですが。椙岡 今まで約6500本埋入しています。サイナスリフトも22年前に始めました。―長期症例を数多く診てきて感じることは。椙岡 長期症例という観点でインプラントを論じるのは非常に難しい面があります。例えば、20年前のインプラント体はもう売られていませんから、今の素材と比較はできません。このような条件下では、患者さんの口腔内に長期間インプラント体が残ったのは、偶然としかいえません。 ただし、野村克也氏が、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とおっしゃっていたように、「インプラントが偶然残ることはあっても、失敗には必ず理由がある」と考えています。私が長年追求してきたのは、「失敗をなくす」ということです。―失敗をなくすために最も重要なことは。椙岡 適応を見極めることです。CTによる画像診断だけでなく、各種検査の数値によるリスク診断を重視しています(左表)。問診だけではリスク診断はできません。患者さんが「自分は糖尿じゃない」「尿酸値は高くない」と言っていて