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0832012.04 「歯科技工は輸出産業」と捉えて、積極的に欧米に歯科技工物を輸出しようとする歯科技工所や歯科法人が出てきました。「日本人特有の匠の技は、海外では高付加価値で受け入れられる」というのです。 し....

0832012.04 「歯科技工は輸出産業」と捉えて、積極的に欧米に歯科技工物を輸出しようとする歯科技工所や歯科法人が出てきました。「日本人特有の匠の技は、海外では高付加価値で受け入れられる」というのです。 しかし実際には簡単ではないようでした。シカゴ近郊にある複数の日本人歯科技工士の事情に詳しいトニー・亀田氏によれば、アメリカに進出した日系の歯科技工所で働く歯科技工士の生活は、平均するとかなり厳しいとのこと。理由は、アメリカ歯科技工市場が中国技工の普及に伴って急速な値崩れを起こした結果、価格の面で有利な地元ラボとの競争にさらされ、・単に日本人が作ったというだけでは付加価値にならないようになっているのです。かなり厳しい技術競争を勝ち抜かなアメリカの日系ラボの現状実際には厳しいければ、低賃金で長時間労働を強いられる結果となります。 厳しい労働環境に置かれた日本人歯科技工士は、何とか独立しようとしますが、有利な条件での融資を受けるのは難しく、独立しても採算ベースに乗せるのはなかなか大変とのこと。歯科技工市場は完全に二極化しており、一握りのスターテクニシャンが超高付加価値の仕事を受ける一方で、大半は価格競争の波に常にさらされているというのが現実なのです。 さらに、韓国勢の進出も厳しい状態を助長させています。実際、LAB DAYに参加している東洋人の名札を見ると、韓国人らしき名前がかなり見受けられ、日本人や日系米国人より明らかに多いのです。もっとも、韓国人参加者の中には、技工関連商韓国企業ブースの発展が目覚ましい。まだ価格の安い後発品が主軸商品だとされているものの、今後は先進諸国メーカーのライバルに成長する可能性もある。品(特に後発品市場で活躍している)を販売する企業人も多いのですが、歯科技工の分野でも日韓の競争が激化しているといえるでしょう。トニー・亀田氏。本業は保険のセールスだが、知り合いに歯科技工士が多く、アメリカの歯科技工事情について教えてくれた。