アポロニア21 2012年3月号 page 7/14
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059 2012.03 私共の会社は、感染予防の主軸製品として、ドイツ・hawo社のヒートシーラーを輸入・取り扱いしています。同社の主な販路は医科関連なので、どのようなマーケティングをしているのか関心がありました。....
059 2012.03 私共の会社は、感染予防の主軸製品として、ドイツ・hawo社のヒートシーラーを輸入・取り扱いしています。同社の主な販路は医科関連なので、どのようなマーケティングをしているのか関心がありました。 現在、歯科においても、院内感染予防の鉄則は「機械化」です。まず、ウォッシャーディスインフェクター、超音波洗浄器による機械洗浄システムに汚染物を投入することで、洗浄・滅菌に携わるスタッフから遮断する必要があります。そして、滅菌工程の前に行われるパッキング(シーリング)の工程もできるだけ機械化することによって、滅菌工程のバリデーション(正確に作業が行われたことの証感染予防システムヒートシーラーの工程管理hawo社のバリデーション機能付きヒートシーラー。いつ、どのような圧力でシールしたかも確認・証明できる。封鎖不良が起こるリスクに対応するものと考えられている。hawo社の実験によれば、所定の圧でシーリングしなければ漏洩が防げないことが明らかになっている。漏洩する滅菌パックに入れても意味がないため、シーリングの精度は医療の質を大きく左右する。漏洩!明)を高めることができると解釈されています。バリデーションは今やウォッシャーディスインフェクターやオートクレーブでも普及しており、国際的な要求事項となりつつあります。 医科診療所では注射針やメスの類をはじめ、ほとんどディスポ化されているため、洗浄・滅菌の工程は歯科より単純化されていますが、病院ではそうはいきません。大規模手術で用いられる器具類はディスポ製品では所定の性能が保証されないため、どうしても滅菌工程を経て再使用されることが多いのです。 また、特定の感染症を治療する際は、患者さんと医療者、他の入院者を物理的・時間的に遮断するシステムが必須となるため、病室自体が特別な構造を備えているものです。 今後、歯科医療現場の一部は、高度な感染管理システムの下で運営される必要があるとされています。MEDICAのような医科の国際展示会で、そのヒントを探ってみました。