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0102012.01大澤一雄氏●おおさわかずお 1966年生まれ。神奈川歯科大学卒業。日本臨床歯科補綴学会会員。スタッフ:歯科医師2人(うち非常勤1人)、歯科衛生士2人(非常勤)、歯科助手3人、清掃スタッフ1人....
0102012.01大澤一雄氏●おおさわかずお 1966年生まれ。神奈川歯科大学卒業。日本臨床歯科補綴学会会員。スタッフ:歯科医師2人(うち非常勤1人)、歯科衛生士2人(非常勤)、歯科助手3人、清掃スタッフ1人。ユニット:4台駐車場:15台分 東京都内で父の歯科医院を継承したが、地縁のない農村地帯に移転してきた大澤院長。原理原則に忠実な診療を心がけて苦労の連続だったが、手作りの温かみを大切にした歯科医院経営を目指している。地方都市に移転して小児う蝕と戦ってきた千葉県香取市大澤歯科医院小児う蝕の多発に驚く―この場所に移転してきた動機は何だったのですか。大澤 私は2代目の院長で、父は東京都内で開業していました。父が引退するに当たって「趣味の釣りができる場所に引っ越したい」との意向だったので、父がまず、この場所に移ってきたのです。その時は歯科医院ではなく居宅だけの移転でした。その後、「この場所には歯科医院が不足している」と父が伝えてきました。都内では競争が激化し始めていた時期でもあり、思い切って地縁のないこの場所に移転開業したのです。―東京と香取では、やはり患者さんの雰囲気も違うのでしょうか。大澤 驚いたのは小児う蝕の多さでした。90年代も終わりになると、大都市圏の小児う蝕は収束しており、一部の子どもに発症と進行が集中するという、いわゆる「う蝕の先進国化」が進んでおり、都内の小学生の中でう蝕のある子どもが見付かることの方が珍しかったのですが、こちらに来てみると、相当進行したう蝕が乳歯列にも永久歯列にも数多く見られました。もちろん、ある集団に集中しているのではなく、ごく普通の子どもの歯列にう蝕が多発しているのです。「時代がさかのぼったようだ」と感じました。しかし、開業直後は多数の患者さんが来院したので、根本的な解決法を考える余裕はありませんでした。