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0802012.01eportR編集部TPP荻原伸次郎教授の指摘からそもそもTPPとは何か? 「TPPはアメリカ主導の市場開放政策だ」といわれますが、それはどのような意味でしょうか。TPP問題に詳しい横浜国立大学大学院....
0802012.01eportR編集部TPP荻原伸次郎教授の指摘からそもそもTPPとは何か? 「TPPはアメリカ主導の市場開放政策だ」といわれますが、それはどのような意味でしょうか。TPP問題に詳しい横浜国立大学大学院国際社会科学研究科の荻原伸次郎教授(経済学)によれば、2008年2月、最初にTPP交渉への参加を表明したアメリカ・ブッシュ政権にとって、それまでの広域自由貿易協定協議がいずれも頓挫していたことが一つのきっかけになったと考えられているようです。 TPPの前身であるシンガポール・ニュージーランド経済緊密化協定(2001年)にチリ、ブルネイが参加してP4協定(2006年)が発足。経済圏としてはそれほど大きくなく、発展性も期待しにくい地域連合にアメリカが参加の意思を持ったのは、それまでの市場開放政策の失敗(図表1)を取り戻す起死回生の対応だったからです。 これに対して、東アジアでは中国やインドなどの躍進が続き、労働市場としても消費市場としても、極めて魅力的な発 日本のTPP参加に向けた協議に入ることを、政府が震災後にあらためて表明したことにより、国内の、とりわけ国による保護・規制を受けてきた業界に反発の声が高まっています。医療も例外ではなく、全般的には批判的なのですが、歯科に関していえば必ずしもそうではありません。歯科医師の半数近くがTPP参加に賛成とする見方もあり、歯科関連産業界もむしろ積極的な立場を取っているようです。 しかし、最も多いのは「TPPがどのようなものなのか分かりにくい」という意見ではないでしょうか。直近の3つの取材から、TPPの概要と歯科医療への影響、さらには日本の国際化に向けたその他の選択肢についても考えてみたいと思います。台日産業連携架け橋説明会(10月7日・横浜)在日米国商工会議所ヘルスケア委員会記者発表(11月25日・東京)荻原伸次郎横浜国立大学教授講演会(11月25日・横浜)他の選択肢が2つある!日本の歯科医療と