図❻ Primescan 2のバッテリー。取り外し可能なバッテリーが3個付属するため、専用充電器で交換充電しながら連続的に複数の症例のスキャニングが可能となる図❽ DS Coreの概念図。デンツプライシロナ社のクラウドサービス「DS Core」は、各種診療、技工機器をインターネットを介して無線接続することが可能である。データは機器間、ユーザー間で共有できる図❼ スキャン画像のカタログの切り替え。本体中央部を指でタップすることでカタログの切り替えを行えるため、術者は体勢を維持したまま全顎のスキャニングが可能となる クラウドサービスDS Core との連携 52バッテリーは3個付属するため、使用時に残量が不足してもただちに交換可能であり、連続的な使用時も3個のバッテリーを運用することで、途切れなく多くの症例のスキャンに対応できる(図6)。 また、従来のセレックプライムスキャンではイメージカタログと呼ばれる上顎、下顎、頰側等のスキャンの格納カタログを、スキャンする部位に応じてセレックイメージングユニットのタッチスクリーン操作、またはトラックパッド操作で切り替える必要があった。しかし、Primescan 2ではカメラ本体中央部をタッピングし、内蔵のセンサーが反応してカタログの切り替えを行える(図7)。 これにより術者は、体勢を変えずに患者の口腔付近でカメラのタッピングによりカタログの切り替えができ、迅速なフルマウススキャニングを行えるようになった。 デンツプライシロナ社は、2023年より歯科診療に特化したクラウドサービス「DS Core」を世界に先駆けて運用している。これは同社の各種ハードウェアをクラウド経由で連携させ、口腔内スキャンから得られた各種フォーマットの三次元データ、X線画像、口腔内写真、インプラントや矯正治療のプランニングを、クラウド上で一元管理し、歯科医院、ラボ、患者で共有可能とした(図8)。
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