78 Case Report 顎発育不全を認めた場合にもっとも重要なことは,問題が発生している原因を考えて根本的に治療することである. 重度の鼻閉や遺伝的な要因は歯科医師には治せないが,保護者に説明して協力を得ながら可能な限り環境要因を改善することはできる.小児患者の一期図8a~f 装置使用2年10か月経過時(12歳5か月)の口腔内写真(a~e),セファログラム(f).頬側寄りに萌出した第二小臼歯がセクショナルアーチによって理想的な位置へ移動した.右側の犬歯関係・臼歯関係がⅠ級になったが,左側の犬歯関係・臼歯関係がⅡ級,上下の歯列正中が不一致となっている.患児は「右側では噛みにくく,左側でばかり噛んでいる」とのことであった.セファログラムで,上下顎間関係の改善と気道の拡大が確認された.図9a~f 装置使用3年11か月経過時(13歳6か月)の口腔内写真(a~e),セファログラム(f).左右ともに犬歯関係・臼歯関係がⅠ級になり,前歯部overjet・overbiteも適正化された.fedcbafedcba株式会社JM Ortho
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