子どもの健やかな口腔機能向上を目指して─機能的マウスピース矯正装置の役割Review 15Ⅲ級不正咬合治療に用いるオーラルシールドが柳澤によって考案された6.これは2004年に「3歳児からの受け口治療」のキャッチフレーズとともに既製の装置としてムーシールド(JM Ortho)(図1a)という商品名で発売された反対咬合用オーラルシールドであり,乳歯列期の反対咬合に対する早期治療およびチェアタイムの短縮が提案された. 従来の機能的矯正装置は低年齢の患者に用いられることが多く,印象採得,構成咬合採得から装置製作まで多くの労力と煩雑な技工操作が必要となる. そこで,既製の歯列矯正用咬合誘導装置として,機能的マウスピースが誕生した.日本では,メーカーが製造販売する機能的マウスピースとして,米国のBergersenによる開発から約60年以上の歴史をもつオーソ テイン(フォレスタデント・ジャパン)(図1b),Farrellにより開発されたMyobrace®(オーティカ・インターナショナル)(図1c),歯列矯正用咬合誘導装置のマルチファミリー(JM Ortho)(図1d),フランスのRolletによって開発されたEF Line(オーソデントラム)(図1e),Rickettsの薫陶を受けたGuginoのイニシアチブにより開発された,アンロックするU Concept(JM Ortho)(図1f),乳歯列・混合歯列か主な機能的マウスピース矯正装置図1a 早期初期治療に用いる反対咬合用機能的顎矯正装置の「ムーシールド」(JM Ortho).図1b 歯列矯正用咬合誘導装置の「オーソ テイン」(フォレスタデント・ジャパン).図1c 筋機能矯正治療の「Myobrace®」(オーティカ・インターナショナル).図1d 歯列矯正用咬合誘導装置の「マルチファミリー」(JM Ortho).図1e マウスピース型機能訓練矯正装置の「EF Line」(オーソデントラム).図1f 筋機能矯正装置の「U Concept」(JM Ortho).図1g 歯列矯正用咬合誘導装置の「パナシールドプラスMedical」(オーラルアカデミー).図1h 機能的マウスピース矯正装置の「プレオルソ」(フォレスト・ワン).The Functional EducationConcept
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