新人・復職DHのための丸わかり歯周治療
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ホワイトニング佐藤朱美4 ─ 7医療ホワイトニングの種類(表1) 医療ホワイトニングは、歯磨きや歯のクリーニングでは落とせない加齢や飲食物による着色を、歯を削ることなく安全に白くする方法です。専用のホワイトニング剤を歯の表面に塗布し、歯の内部に入り込んだ色素を分解することで、もともとの歯の色よりも明るく、白くすることができます(図1)。昨今ではセルフホワイトニングも普及していますが、医療ホワイトニングは歯科医師や歯科衛生士が口腔内全体の状態を診断し、薬剤を使用しながら効果と安全性を両立させながら行う点が大きな違いです。歯肉の健康状態やう蝕、知覚過敏などを事前にチェックし、必要に応じて適切な処置を行ったうえで施術に進みます。 注目すべきは、医療ホワイトニングが歯周病予防・管理の一環としても有効であるという点です。医療ホワイトニングをきっかけに、自分の歯や歯肉の状態に関心をもつかたが増え、毎日のセルフケアや定期的なメンテナンスへの意識が高まります。また、ホワイトニング前に行う歯のクリーニングは、歯垢や歯石の除去によって歯周病のリスクを軽減する効果もあり、歯肉の健康維持にもつながります。 医療ホワイトニングは「見た目を整える施術」であると同時に、「歯と歯肉の健康を守るためのきっかけ」としても大きな役割を果たしているのです。われわれ歯科医療従事者はこの違いを十分に患者説明しなければなりません。 患者が家でホワイトニング剤とマウスピースなどを使って行うホームホワイトニング(図2)と、歯科医院で歯科医師・歯科衛生士が歯の表面に直接ホワイトニング剤を塗布して光照射を行うオフィスホワイトニング、それら2つを併用したデュアルホワイトニング(図3)があります。医療ホワイトニングとセルフホワイトニング(表1)図1 歯が白くなるメカニズム。(文献1を引用・改変)色素before色素を分解ホワイトニング剤after118

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