48歯周病の検査(口腔内写真・デンタルX線写真14枚法)福岡拓郎3 ─ 3 ─ A 規格性のある口腔内写真やデンタルX 線写真(14枚法)を撮影することには、以下のような利点があります。①視覚的情報による理解促進と情報共有:写真を用いて患者説明することで、患者本人が口腔内の状態を視覚的に理解しやすくなります。また、歯科医師・歯科衛生士間での情報共有を正確に行うことができます。②正確な検査・診断が可能:規格性をもった資料は検査・診断の精度を高 このように多くの利点がある「規格資料」を確実に取得するためには、いつ誰が撮影しても同じ条件で再現できること(再現性・標準化)が重要です。そのため撮影にはいくつかの「ルール(基準・手順)」が設けられています。口腔内写真撮影: 口腔内写真撮影時は、正中線が中央にくるようにし、粘膜や実像が写らないよう注意します(図1~3)。ピントは全体に合わせます。ミラー使用時は歯め、治療計画立案に役立ちます。③治療成果や病態変化の把握: 初診時、歯周基本治療終了時、メインテナンスやSPT 移行時など、 治療の各段階で資料を取得することで、口腔内の変化や治療効果を客観的に評価できます。さらに、患者に対しても段階的な資料を提示することで、口腔内環境の改善状況を実感してもらいやすくなり、モチベーションの向上にもつながります。列を約45°開けば、最後臼歯部まで写り、咬合面観や側面観を正確に撮影することができます。 犬歯ガイド写真では側面観をミラーなしで撮影しますが、犬歯に対して正面から撮影することで、左右対称の構図で比較しやすい写真を得られます(図4)。 また、写真中央に咬合平面が水平に位置するよう意識することで、デンタルX 線写真とあわせてより正確な資料となります(図5)。規格性をもった写真撮影のポイント規格資料を取得する利点
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