治る歯髄_治らない歯髄_ハイライトQ&A91
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Q71A71123ダイカルが扱いにくくて困っています.良い方法はありますか?金属製のCRシリンジチップを用いると扱いやすいかもしれません.CHAPTER4 治療図78 CR シリンジのチップはプラスチック製のものが一般的だが,金属製のものもあり(ニードルチップ20G),先端が細く長くなることで操作性が良くなる.筆者はここにダイカルを入れて使用している.また,この金属製のチップは先端を曲げられるので,臼歯部で使用する場合も操作しやすいように角度を自由に変えられる.CR シリンジはどのタイプでも術者が使いやすいものを用いればよいだろう.図79a 全部断髄後, ある程度の止血が確保できた状況で金属製の CR シリンジチップにダイカルを入れて断髄面に貼付.図79d 止血しているが,ダイカルと象牙質の間には血液の層が存在するため,目に見えない間隙が将来のマイクロリーケージのリスクになる.図79b しかし,わずかな出血がダイカルの周囲からにじみ出ている.粉液タイプの MTA であれば,このようなことが起きないので,MTA がベストの選択肢となる.図79e さらにダイカルを積層充填し,ダイカルと象牙質の間に血液が介在しない層をつくる.しかし,理想的な状況ではない.図79c 湿潤綿球でダイカルを押すと,ダイカルの硬化とともに止血できる.図79f ダイカル充填後の状態.この後,CR によりコア部を作製し,クラウン修復により咬頭被覆を行う.+

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