歯周炎ステージⅠ・Ⅱ・Ⅲ診療ガイドライン
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104歯周炎ステージ I・II・III診療ガイドライン&A1)骨縁下欠損に対して行う歯周組織再生療法とOFDの比較 歯周病が進行すると,深い歯周ポケットと骨縁下欠損が生じ,骨縁下欠損は1~3壁の骨壁に囲まれる1.非外科治療である歯肉縁下のインスツルメンテーションは歯周ポケットとBOPの減少に有効であるが2,治療の効果には限界があり,深い歯周ポケットが残存することは臨床において多く遭遇する.骨縁下欠損は歯周病を悪化させるリスクを高めるため,外科的介入が必要であると考えられている3. また骨縁下欠損に対して歯周組織再生療法を行った場合とOFDを行った場合とを比較したところ,歯周組織再生療法のほうが歯周組織検査による臨床的パラメーターおよびエックス線写真上で不透過性骨内欠損をともなう深い残存ポケットの適切なマネジメントは?Q3mm以上の骨内欠損をともなう深い残存ポケットには,歯周組織再生療法を行うことを推奨する2.AConsensus(75~95%同意)図4-19a~d 初診時の口腔内およびデンタルエックス線写真.患者は45歳,女性.「右下奥歯の歯肉が時々腫れる」ことを主訴に来院された.全身疾患はなく,非喫煙者であった.う蝕はなく,₂,₇₆₂₅₆に垂直性骨吸収を認めた.₈は半埋伏歯,₈は水平埋伏智歯であり,プラークコントロールが困難な状況だった.GradeA↑↑Case28 骨縁下欠損に歯周組織再生療法(リグロス+サイトランスグラニュール)を行った症例担当:神成貴夫図19a図19b図19c図19d

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