PART 1 任せきる天才9物販1%歯科医師主体29%歯科衛生士主体70%森歯科の 1 ヵ月の売り上げの割合(森歯科でスタッフ主体に移行し2024 年 12 月に最高売り上げを達成) これからの歯科医院経営を考えると、技術力の向上だけでなく、チーム力を最大化することが重要です。東北のある医院の院長先生から聞いた成功事例を紹介します。 当院も森歯科をお手本に働き方改革を進めて歯科衛生士が 11 人となり、メインテナンス患者数ももう少しで月 900 人まで伸びてきました。歯科医師 1 人で、それもまもなく 70 歳という院長 1 人で、開業 37 年で最高の売り上げを達成しました。本当にスタッフのおかげです。来年も新卒衛生士 2 名が決まっています。 この院長は 70 歳を目前にして開業 37 年目の中、最高の売り上げを達成しました。ポイントは、スタッフ主体の医院運営と、メインテナンス中心の診療体制に移行したことです。 仕組みを構築すると、院長個人の治療スキルや年齢による影響を最小限に抑えながら、医院の経営を安定させることができます。つまり、「院長治療依存型」から「スタッフチーム力依存型」への移行が可能となります。この経営スタイルでは、スタッフの力を活用することで、院長自身の体力やモチベーションに頼らずに医院の発展が可能となります。院長に求められる役割もかわります。治療技術の向上以上に、人材育成や診療体制の構築に注力する必要があります。こうした変化を受け入れられれば、医院は地域に貢献しながら、持続可能な成長を遂げるでしょう。 ボク自身もかつては 60 歳での引退を視野に入れていました。しかし、スタッフ主体の運営にシフトしたことで、現在 60 歳を超えても現役を続けられています。院長自身が患者対応を行うのは最小限に抑え、歯科衛生士によるメインテナンスや指導を中心に据えることで、年齢的なリスクや体力的な負担を軽減しながら医院経営を続けています。 若き院長としても、このような成功例から学べることは多いはずです。特に、初期段階からスタッフの育成や診療体制の構築を意識することで、長期的な経営基盤を築くことが可能です。今後の医院運営において、技術の追求とともにチーム力の強化に目を向け、持続可能な成長を目指してほしいと思います。02 開業 37 年目、最高売り上げを達成した秘訣
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