咬合の臨床応用
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8ab新たな咬合関係を付与するための咬合採得法86図8-20 a,b:望ましい咬合高径を確立し,安定した下顎頭位を見つけるために使用されるリーフゲージおよびコンポジットレジン製の固定用ジグ.図8-19 残存歯の抜歯と即時全部床義歯の製作が必要な臨床的状況.図 8 -21  上 顎 お よ び下顎のスキャンデータを中心位でデジタルに“咬合器装着”し,上顎即時全部床義歯を製作する.• 部分欠損歯列に対して抜歯と即時全部床義歯を製作したい場合:典型例を図8-19に示す.このような症例はデジタルワークフローに適している.咬合採得は,安定した基準点として利用できるいくつかの歯が存在することで容易になる.咬合高径を挙上する必要がある場合,リーフゲージやコンポジットレジン製の固定用ジグを用いて下顎を安定させることで,容易にスキャンが行える(図8-20).このようにして,歯科技工所は望ましい咬合高径で中心位で装着されたスキャンデータと,即時義歯の設計を支援するための術前スキャンデータを取得する(図8-21).

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