PRD YEARBOOK 2025
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1Private practice, Tokyo, Japan.2Private practice, Ishikawa, Japan.3 Department of Biomedical, Surgical and Dental Sciences, University of Milan, Milan, Italy; Foundation IRCCS Ca’ Granda Polyclinic, Milan, Italy.Treatment of Mandibular Class III/IV Furcation Defects with a Combination Plastic Regenerative Technique: A Case Series別冊 the Quintessence PRD YEARBOOK 2025 全文翻訳歯周病学Ⅰ14Eiichi Suzuki, DDS, PhD1 / Akihiko Katayama, DDS, PhD1 / Akiyoshi Funato, DDS2 / Giulio Rasperini, DDS, MS3 本症例シリーズでは、下顎のClass Ⅲ/Ⅳ根分岐部病変(FI)に対する歯周組織再生治療において、結合組織移植術(CTG)を併用した複合療法の効果を検討した。ステージⅢまたはⅣ(グレードA〜C)の歯周炎と診断され、Class ⅢまたはⅣのFIを有する6名の患者に対し、塩基性線維芽細胞増殖因さ、臨床的アタッチメントレベル、根分岐部病変の分類、X線上の垂直的骨欠損深さ、ならびに歯肉フェノタイプといった臨床パラメータを、ベースライン時および治療後6、12、18ヵ月時点で評価した。すべての治療部位において臨床パラメータの有意な改善が認められた。4つのClassⅢ病変および1つのClass Ⅳ病変では完全閉鎖が得られ、1つのClass Ⅳ病変がClass Ⅰへと改善した。本症例シリーズにより、重度の根分岐部病変を有し、保存困難と判断される歯に対しても、複合的な再生療法の適用が予後の改善につながる可能性が示唆された。(Int J Periodontics Restorative 子(FGF-2)および炭酸アパタイト(CO3Ap)にCTGを組み合わせて治療を行った。歯周ポケット深Dent 2024;44:399–407. doi: 10.11607/prd.6656)Correspondence to: Dr Eiichi Suzuki, suzukieiichi@tdc.ac.jp要旨 Abstract下顎のClassⅢ/Ⅳ根分岐部病変に対する複合的歯周形成再生療法の応用:症例シリーズ

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