深在性う蝕に対するVital Pulp Therapy
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Phase1Phase2Phase3Phase4Phase51 回法:Selective carious    removal in one stage2 回法: ステップワイズエキ スカベーション間接覆髄Class Ⅱ 直接覆髄部分断髄歯頸部断髄抜髄抜髄間接覆髄Class Ⅱ 直接覆髄部分断髄歯頸部断髄抜髄部分もしくは歯頸部断髄抜髄感染根管治療可逆性歯髄炎症状なしもしくは軽度無症候性不可逆性歯髄炎症候性不可逆性歯髄炎失活歯髄壊死選択的う蝕除去露髄させない非選択的う蝕除去露髄なし露髄露髄なし非選択的う蝕除去のみ保存を決定した断髄面治療法の選択検査のための情報収集深在性う蝕Deep caries歯髄の生死の診断臨床症状 歯髄の診断生活可逆性歯髄炎中等度〜強い症状ありう蝕除去法の選択露髄の有無非選択的う蝕除去のみ露髄Phase 4■ 非選択的う蝕除去後の露髄への対応─深在性う蝕への断髄の有用性─187図 4 -171a 修復物を除去し, 非選択的にう蝕除去を行った.図 4 -171d 断髄面を生理食塩水で洗浄(本症例は2020年に行ったものであり,当時は次亜塩素酸ナトリウムによるケミカルサージェリーを採用していなかった). 断髄面に貯留した出血は溢れることなく数分で止血した.歯髄組織はハリと弾力があり,止血の速さから保存を決定した.図 4 -172 非選択的う蝕除去の結果露髄が生じ,露髄面の対応として部分断髄を行った.図 4 -173a MTAにて覆髄を行う.図 4 -171b う蝕除去中に₆ 遠心の髄角に露髄が生じた.まずは窩洞内のう蝕の完全除去を行う.露髄面には大量の削片が絡みついている.図 4 -173b 止血ができていると,MTAに血液が混じることなく覆髄を行うことが可能になる.図 4 -171c  露 髄 面 の 機 械 的 郭 清 の ため,断髄を行う.注水下のMIロングシャンクラウンドバー(日向和田精密製作所)で歯髄側に 2 ~ 3 mm 切断していく.図 4 -173c  部 分 断 髄 直 後 の デ ン タ ルエックス線写真.

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