₆-++--- 症状なしもしくは軽度失活選択的う蝕除去可逆性歯髄炎非選択的う蝕除去無症候性不可逆性歯髄炎非選択的う蝕除去のみ症候性不可逆性歯髄炎歯髄壊死露髄させない1 回法:Selective carious removal in one stage2 回法: ステップワイズエキ スカベーション露髄なし間接覆髄Class Ⅱ 直接覆髄部分断髄露髄歯頸部断髄抜髄抜髄露髄なし間接覆髄Class Ⅱ 直接覆髄露髄部分断髄歯頸部断髄抜髄部分もしくは歯頸部断髄抜髄感染根管治療部分断髄⑨「予後良好ケース 4 」(術前の症状が強く,広範囲のう蝕除去を行った下顎右側第一大臼歯)検査のための情報収集歯髄の生死の診断臨床症状 歯髄の診断生活中等度〜強い症状あり深在性う蝕Deep cariesう蝕除去法の選択非選択的う蝕除去のみ可逆性歯髄炎露髄の有無治療法の選択その時は,治療前から痛みはあまりなかった.半年ほど前から冷たいもの,温かいものがしみるようになり,だんだん痛みが強くなってきている.ズキズキする痛みが生じたことはない.患者自身,痛みはこの歯が原因だと感じるとのこと.患者:25歳,女性.患歯:₆ .主訴:冷たいもの,温かいものがしみて食事がつらい.現病歴: 5 年以上前にう蝕の治療を行ったとのこと.診断治療選択CASE15深在性う蝕に対する VitalPulpTherapy自発痛図 4 -168c 初診時の歯髄検査結果.歯髄:症状の強い可逆性歯髄炎根尖組織:正常根尖組織・症状は中等度だが,徐々に痛みは強くなってきおり生活に支障があるため,非選択的う蝕除去を行い,う蝕の完全除去を選択・歯髄保存を基本方針として説明,治療開始冷痛温痛咬合痛打診痛 根尖部圧痛修復物CR 不適186図168a 図168b図 4 -168a 初診時の口腔内写真. 5 年前に治療した₆ の修復物は崩壊しかけており,食事のたびに生じる冷痛,温痛がつらいと訴えていた.図 4 -168b 初診時のデンタルエックス線写真.修復物の下層に歯髄に近接した二次う蝕と思われる透過像が見られる.CPTEPT反応あり 反応あり図 4 -169 診断結果と治療選択.図 4 -170 症状の強い可逆性歯髄炎と診断し,非選択的う蝕除去を行うこととした.
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