深在性う蝕の治療選択ディシジョンツリー臨床症状 歯髄の診断可逆性歯髄炎症状なしもしくは軽度無症候性不可逆性歯髄炎可逆性歯髄炎中等度〜強い症状ありPhase 5症候性不可逆性歯髄炎歯髄壊死う蝕除去法の選択Phase 2Phase 3選択的う蝕除去Phase 4非選択的う蝕除去Phase 4非選択的う蝕除去のみ非選択的う蝕除去のみ露髄の有無1 回法:Selectivecarious removalinonestage露髄させない2 回法:ステップワイズエキ露髄なし間接覆髄Class Ⅱ直接覆髄部分断髄露髄歯頸部断髄抜髄抜髄露髄なし間接覆髄Class Ⅱ直接覆髄露髄部分断髄歯頸部断髄抜髄部分もしくは歯頸部断髄抜髄感染根管治療治療法の選択スカベーション ここまでのプロローグで示したような背景から,臨床のなかで深在性う蝕に対峙した時に,どのような流れで治療を選択していくかが重要になることは理解していただけたかと思う.そのため,筆者はディシジョンツリーを考案し,自身の日々の臨床に応用している. 深いう蝕がある時点でその治療選択は多種多様に分かれるため,まったく違う方法も考えられるが,ディシジョンツリーを使用することで,よりシンプルに選択することが可能となる.そして,その選択肢のなかには,必ずしも歯髄を保存するというルートだけでなく,抜髄のルートを速やかにたどることも可能になっていることを明記したい.深在性う蝕に対する Vital Pulp Therapy検査のための情報収集歯髄の生死の診断Phase 1生活深在性う蝕Deepcaries失活14ツリー2 深在性う蝕における治療選択のディシジョン
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