図26 31歳女性.交通事故外傷により上顎右側中切歯,側切歯,犬歯を欠損し,患者が欠損補綴にインプラント治療を希望したため,病院歯科より紹介で来院した.図29 欠損部に 3 本のインプラントを埋入するよう計画し,ステントを用いて三次元的に良好なポジションにインプラントを埋入した.とくにフィクスチャーの深度に注意する.図32a〜c インプラント埋入手術より 6 週後のCT 像.創は問題なく完全閉鎖し,GBRの経過も良好である.スペースメイキングしているため,意図した部分に造成骨が維持され,ボリュームも十分である.a:中切歯,b:側切歯,c:犬歯.図27 初診時パノラマX 線写真.全身的な治療が優先されたため,受傷後 3 か月が経過していた.また,下顎骨骨折のため,整復固定されている.図30 同時法のGBRのために, 骨膜減張切開後に,自家骨と混合したDBBM(バイオオス)を十分な量を填入し,垂直的な硬組織増生効果を期待してチタン強化非吸収性 Cytoplast 膜で固定した.図28 欠損部クローズアップ.患者は原状回復を強く希望し,説明と同意により欠損補綴にインプラント治療を選択した.水平垂直的な組織量の減衰がみられ,とくに乳頭組織は失われている.図31 水平マットレス縫合にてフラップを歯冠側に牽引固定したのち,口蓋粘膜より採取した上皮下結合組織移植片を歯槽頂相当部に設置,縫合し手術を終了する.家骨と混合したDBBM(バイオオス)を十分な量を填入し,垂直的な硬組織増生効果を期待してチタン強化非吸収性Cytoplast膜で固定した(図30).水平マットレス縫合にてフラップを歯冠側に牽引固定したのち,口蓋粘膜より採取した上皮下結合組織移植片を歯槽頂相当部に設置,縫合し手術を終了した(図31).インプラント埋入手術より 6 週後のCT 像を図32に示す. 創は問題なく完全閉鎖し,GBRの経過も良好である.スペースメイキングしているため,意図した部分に造成骨が維持され,ボリュームも十分である.術後12週のインプラント埋入部唇側面観を図33に示す.垂直的な組織ボリュームは,造成が維持abcガイストリッヒファーマジャパン株式会社64 Clinical Report 症例 3 :垂直的骨欠損症例における骨造成術
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