本章では、インプラント周囲炎の管理における再建療法のための代替的な外科的治療プロトコルである EP-DDS(病因の特定、一次創傷閉鎖、デブライドメント、除染、および創傷部の安定)について紹介する。このアプローチは 5 つのステップで構成される。まず、インプラント周囲炎に関連する要因を特定し、それに対処する。このプロセスでは、欠損部がこのプロトコルで治療可能かどうかを判断し、関連する原因因子を排除する。第二に、治癒を妨げない一次創傷閉鎖を達成するために、既存の補綴装置を撤去し、テンションがかからないフラップデザインを行うことが重要である。第三に、炎症性の肉芽組織を適切にデブライドメントし、確実に創傷部に炎症残存物がない状態にする。第四に、骨再生の前提条件として、インプラント表面の除染が必要である。インプラント表面の除染は、研磨用エアーパウダー、チタンブラシ、またはレーザーを使用して行うことができる。最後に、骨移植とボリューム安定性のためのバリアメンブレンの使用が、スペースを確保し維持するために必要不可欠である。PART II: THE EP-DDS PROTOCOL FOR RECONSTRUCTIVE THERAPY. A NEW PERSPECTIVE IN THE MANAGEMENT OF PERI-IMPLANTITIS訳:小川雄大18 章パート 2 の要旨Hom-Lay Wang/ Shih-Cheng Wenパート 2:再建治療のための EP-DDS プロトコル ―― インプラント周囲炎の管理に おける新見解CHAPTER 18
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