インプラント周囲炎を紐解く
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インプラント周囲粘膜炎は、初期の生物学的リモデリングを超える骨吸収が認められない状態で、プロービング操作による出血や排膿が観察される病態である。適切な管理が行われない場合、この状態はインプラント周囲炎の前駆病変とみなされる。インプラント周囲粘膜炎の管理に関しては、さまざまな治療アプローチが提案されている。現時点では、従来の機械的な非外科的治療法がインプラント周囲粘膜炎の標準治療とされており、付加的な化学的および機械的手段が、臨床的および微生物学的に病態の改善に寄与するという十分なエビデンスは得られていない。本章の目的は、インプラント周囲粘膜炎の診断、罹患率、関連因子を検討し、効果的な管理を達成するための治療の意思決定アルゴリズムを提案することである。SECONDARY PREVENTION OF PERI-IMPLANTITIS: MANAGEMENT OF PERI-IMPLANT MUCOSITIS訳:柴崎竣一11 章の要旨Hom-Lay Wang/ Alberto Monje/ Stefan Renvertインプラント周囲炎の二次予防:インプラント周囲粘膜炎の管理CHAPTER 11

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