マンガで学ぶ シニア患者さんに寄り添う対応ガイド
9/11

メインテナンスで通う患者さん。最近、周りの人の対応が気になっていて、年をとったから馬鹿にされているのかも、と感じている。団地に一人暮らし。患者のフサヨさん96第1章 歯科医院編あやこ フサヨさん、こちらにどうぞ。器具を準備してくるので、少しお待ちくださいね。 あやこはチェアサイドを離れ、器具の準備に向かいました。バックヤードに器具の準備に行くと、よしこも次の患者さんの準備をしていました。よしこは、地域の勉強会であやこが発表予定だったのを思い出し、進しん捗ちょくを尋ねました。よしこ 今度の勉強会の準備はどう? リーダーと上手く連携して進められているかしら?あやこ もちろんやっていますよ~。迷惑をかけたらよくないですもんね。 今日はフサヨさんがメインテナンスのためにいらっしゃいました。周囲の声が気になり、不安な気持ちが大きくなるCASE 12CASE 12 一方、あやこを待つフサヨさんは、周囲の声が気になって仕方がありません。フサヨ (あれ……? いまあっちで“迷惑”って言った? 私のこと? “よくない”って言った? 何か変なことしたかしら。もしかして今日来るの早すぎたとか? 何か間違ったことしちゃったかしら?) フサヨさんはだんだん、心配になってきました。不安が強くなり、無意識に鞄をぎゅっと胸に抱きしめます1)。フサヨ (この前も別のお店で感じが悪い対応をされたような気がしたし……。年寄りだからってバカにされているのかしら……)ネガティブに物事を捉えがちなシニアへの配慮そんなことが気になっちゃうの!? 

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る