下顎前突前歯部2歯以上の逆被蓋叢生隣接歯が互いの歯冠幅径の1/4以上重なり合っているものその他:これら以外の状態でとくに注意すべき咬合ならびに特記事項:たとえば,過蓋咬合,交叉咬合,鋏状咬合,逆被蓋 (たとえ1歯でも咬合性外傷が疑われたり,歯肉退縮や動揺の著しいもの)図11 混合歯列・永久歯列における咬合判定2(要精検)の基準(参考文献13より引用改変).重症う蝕図12 重症う蝕が口腔習癖を引き起こした症例.日本学校歯科医会の判定基準0:異常なし1:定期的な観察が必要2:専門医〔歯科医師〕による診断が必要.とくに個別指導,健康相談重視舌の圧痕C-3 咀嚼に影響するう蝕がある注意する項目:離乳完了後(1歳半以降)に評価⃞ 視診によりC3以上の重症う歯,歯髄に達する破折歯がある.⃞ 喪失歯がある(外傷歯も含む).⃞ 食事中にう蝕による痛みや違和感がある.⃞ う蝕が原因の咬舌癖がある.46 視診により重症う蝕や外傷などによる喪失歯の有無を診査します. 重症う蝕があると,咀嚼機能に影響が生じ,舌突出癖や咬舌癖などの悪習癖をまねくこと(図12)や歯列・咬合の不正が起こる可能性があるため,早期の予防や治療が大切です.▶重症う蝕が口腔習癖を引き起こした症例開咬上下前歯切縁間の空隙が6mm以上(通常のデンタルミラーのホルダーの太さ以上.ただし萌出が歯冠長 1/3 以下のものは除外)上顎前突オーバージェットが7〜8mm以上(デンタルミラーの直径の半分以上)正中離開上顎中切歯間の空隙が6mm以上(通常のデンタルミラーのホルダーの太さ以上)舌突出癖/咬舌癖
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