3acebdf図20h 余剰セメントを探針で撤去し、セメントが完全に化学重合するのを待つ(分CAD/CAM冠)の接着に必要な成分(MDP・シランカップリング剤等)が含図20a、b ジルコニア冠は金属酸化物系セラミックスであり、シリカを含有しないために陶材やCAD/CAM冠のようなシラン処理は有効ではない。そのため、ジルコニアの内面処理は基本的にMDPを含有した処理剤が用いられる。本例では2液性のトクヤマユニバーサルプライマー(トクヤマデンタル)を使用した。このプライマーはA液・B液を混和して使用するが、それぞれに各種歯冠修復材料(金属・ジルコニア・陶材・まれており、マルチパーパスでの使用が可能である。塗布後に十分なエアブローを行い、液溜まりのないように注意する。図20c、d ジルコニア冠接着時の支台歯への前処理(象牙質を想定)としてクエン酸・塩化第二鉄(表面処理材グリーン)により5~10秒程度の表面処理を行い、その後、水洗・乾燥を行う。図20e 化学重合型MMA系の歯科用接着セメントであるスーパーボンドを使用した。今回は筆積み法を用いてセメンティングを行った。図20f 歯冠色パウダーを使用し、筆積み法でクラウン内面にセメントを適量塗布した。図20g 支台歯に装着後、インレークラウン セッター(YDM)あるいはコットンロール等で十分に圧接する。液状況にもよるが7~8分間以上が確実)。図20i セメンティングが終了したジルコニア冠。Chapter 8 補綴装置の接着147MMA系レジンセメントを使用する場合クラウン内面の処理支台歯への前処理セメンティング
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