必ず上達 デジタル時代の歯冠修復
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FCB:ファンクショナルカスプベベルN-FCB:ノンファンクショナルカスプベベル(頬側)(口蓋側)辺縁形態(歯間部):ディープシャンファー削除量:>1.0mm歯肉形態に合わせ、コルを損傷しない削除量:1.0~1.5mm削除量不足になりやすい辺縁形態(口蓋側):ディープシャンファー削除量:>1.0mmフィニッシュライン:歯肉縁~縁上でも可口蓋側(機能咬頭側):基本2軸+FCB軸面削除量:>1.0mmFCBを意識して形成すると3軸になる鋭縁を削除して丸みを与えるパーシャルベイク)図1a 上顎大臼歯のフルジルコニア冠(モノリシックタイプ)の基本的な支台歯形態と形成時の留意事項。がない。しかし、使用材料によって支台歯形態や削除量のルールを遵守しないと、装着後に歯冠修復装置の破折や脱離などのトラブルにつながるので注意されたい。 図1aにフルジルコニア冠(モノリシックタイプ)を例にした上顎大臼歯の基本的な支台歯形態と形成時の留意事項を示す。また、図1b~dには上顎大臼歯に対する各種補綴装置の種類と支台歯形態・歯質削除量の目安を示す。 上顎大臼歯で使用されるのは、①フルジルコニア冠(モノリシックタイプ)②陶材前装ジルコニア冠(ジルコボンド:フルベイク/③コンポジットレジン冠(いわゆるCAD/CAM冠)④PEEK冠である。 全部鋳造冠を基本とし、CAD/CAM応用の各種歯冠修復装置における支台歯形態や形成手順には大きな差上顎大臼歯のフルジルコニア冠(モノリシックタイプ)の基本的な支台歯形態辺縁形態(頬側):ディープシャンファー削除量:>1.0mmフィニッシュライン:歯肉縁~縁下0.5mm程度頬側(非機能咬頭側):基本2軸+N-FCB軸面削除量:>1.0mm軸面削除量:1.0~1.5mmを厳守削除量不足になりやすいN-FCBを意識して形成する381.上顎大臼歯に対するCAD/CAMを応用した歯冠修復装置の特徴

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