DHが意外と知らない知識をまとめてみた
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 痛みのある顎関節症患者に対するマウスピース(口腔内装置:OA)の使用は、顎関節症治療の診療ガイドラインで推奨されている治療になります。ただし、スタビリゼーションタイプ(ハードタイプ上顎歯列を外側に押し開く力が加わるからです。また、閉口筋(咬筋や側頭筋)は歯列よりも後方PART2 CHAPTER4 顎関節症に関するQ&A上顎のスタビリゼーションタイプのマウスピースが良いです。で全体的に咬合接触が付与されているもの)で睡眠中の使用に限定されます。上顎に装着するのは、上顎歯列が下顎歯列に対して外側に位置しているため、睡眠時ブラキシズムが生じた際に、に位置していることから、睡眠時ブラキシズムが生じた場合、大臼歯部に過大な力が加わる傾向があります。そのため、咬合接触は大臼歯部でやや弱めにしておきます。 スタビリゼーションには、安定させるという意味があります。マウスピースは、上顎に入れる物と下顎に入れる物があり、ハードタイプとソフトタイプがあります。どれがどのような理由で良いのか、歯科医師の先生によって違うので、スッキリしました。噛み合わせによっては、強く当たる歯やまったく当たらない歯があります。強く当たる歯は痛みやすく、当たらない歯は痛みにくい。マウスピースを使用することで、咬合力が一定の歯に集中しなくなります。特に、寝ている間の噛み締めによる歯の破折予防、顎関節の痛みの予防などのために使用されます。97上顎のスタビリゼーション型口腔内装置。大臼歯部で咬合接触をやや弱めにするともに、側方運動時のガイドも、大臼歯部で短めになるように調整します。Q2マウスピースはどのようなものが有効ですか? 上顎に入れるのと下顎に入れるのでは、どちらが良いのでしょうか?

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