アライナー矯正治療戦略
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632 バーティカルコントロール図2-5 治療難度の高い側方歯開咬の治療方法。小臼歯はクロスバイトや捻転を改善する際の反作用で圧下しやすい。さらにアライナー矯正治療における小臼歯の挺出は予測実現性が低いため、大臼歯の相対的圧下のみによって咬合高径を下げる。図2-3 前歯の予測実現性の高い/低い挺出および圧下。予測実現性が高い予測実現性が低い歯根の移動量が大きくアライナー単体での実現は難しい。TADやエラスティックなどの補助器具が必要となる。回転中心絶対的圧下絶対的挺出相対的圧下相対的挺出根尖部を支点とした回転移動で、コントロールされた傾斜移動を利用している図2-4 Ⅱ級不正咬合における開咬改善のメカニクス。上顎大臼歯が1mm圧下されるとオーバーバイトが2.5mmほど深くなる。[参考文献3より引用改変]下顎前方回転の回転中心の平均的位置上顎臼歯を遠心方向へアップライト上顎臼歯が相対的に圧下臼歯のクリアランスにより下顎が回転大臼歯のアップライトおよび相対的圧下により咬合高径を下げる小臼歯の排列は圧下の反作用を受けやすく、挺出させることが難しい

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