▲ 調整すべき部位 ・上顎前歯の舌側移動量が少ない ・下顎前歯歯槽骨に骨穿孔が認められる4 シミュレーションソフトウェアの使い方[次ページへつづく][図:下顎前歯にルートリンガルトルクを加えている][図:歯槽骨裂開のある下顎右側第一小臼歯にルートリンガルトルクを加えている][図:上顎臼歯の遠心移動を傾斜移動で行う][図:歯根が短小で移動しづらい歯の挺出量を低減している]1 大臼歯の位置設定近遠心移動量2.0mm以内を目4 前歯のトルク調整オーバーバイトや歯槽骨量を確2 前歯の唇舌的位置決定前歯は被蓋関係を確認しなが5 歯根の逸脱を確認する歯根の歯槽骨裂開や穿孔がな3 臼歯歯根移動量を調整歯根の移動量を減じて予測実現6 挺出・回転量の調整過剰な挺出や回転、アライナー本症例は軽度の叢生をともなうⅡ級不正咬合で、叢生を上顎歯列の遠心移動で改善する治療計画である。29ClinCheckを用いたシミュレーション調整例初診時の口腔内スキャン・CBCT統合画像 ・短小な上顎側切歯の歯根の移動量が多い標とし、大臼歯の位置を決める。臼歯関係がⅡ級であれば上顎大臼歯、Ⅲ級であれば下顎大臼歯を移動する。認しながら、前歯のルートトルクを調整する。調整前の治療シミュレーションら唇舌的な位置を決める。前歯の舌側移動を増加させたい場合は臼歯の遠心移動に加えてIPRや側方拡大を併用する。いか確認する。シミュレーション調整性を高め、臼歯の近遠心歯軸(アンギュレーション)を調整する。の不適合を回避し治療計画の予測実現性を高める。
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