図❶ 3D printer techniqueは三橋 純先生考案のSurface Tension Control techniqueをオレンジフィルターをかけ忘れて強力な光源下で行ってしまったために硬化反応を起こして失敗した経験から生まれた図❸ 材料噴射方式3Dプリンターの要素は3つ。レジンの硬化反応を惹起するUVライトと、ノズルを動かすアームと、レジンを噴射するノズルである。この3つをそれぞれUVライトをマイクロスコープ照明に、アームを術者の手に、ノズルをCRシリンジに持ち替えれば口腔内で3Dプリンターを再現できる図❷ 名称のモデルとなった材料噴射方式(マテリアルジェット方式)の3Dプリンター。UVライト下で、アーム上を動くノズルから光硬化性樹脂を噴射しながら硬化させて積層造形していく方式0093D printer techniqueとは何か?これが2018年ごろのことで、このころ歯科治療におけるデジタルへの注目が高まりを見せていた。デジタル機器における3Dプリンターの活用が話題になってきている時期であったことも、発想のきっかけとなったと思われる。テクニックのイメージは、UVライト下でアーム上を動くノズルから、光硬化性樹脂を噴射しながら硬化させて積層造形していく材料噴射方式(Material Jetting方式)3Dプリンター装置である(図2)。この装置の3つの要素である「UVライト」、「アーム」、「ノズル」をそれぞれ「マイクロスコープ照明」、「術者の手」、「CRシリンジ」に持ち替えれば、口腔内で3Dプリンターと同様のことが再現できるだろうという発想である(図3)。
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