PART1PART2PART4PART3116別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2025」2 Dental Hygienists’ Case Presentation図11 マイクロスコープでの画像とIOSの画像を併用することで,説明しにくい部位を立体的に説明できる.図13a,b IOSで見せる経過観察.TRIOS5のPatient Monitoring(b)では,初診からメインテナンスまで一連の流れで使用しておくと,複数のデータの重ね合わせができる.メインテナンス時初診時て隣接面のう蝕を表示する4(図9).う蝕のリスクをスキャンするだけで確認でき,双方の情報を視覚的に患者さんに見せることが予防的アプローチの大きなポイントになっている. 当院は,“再治療のない口腔内の維持管理”を基本理念としている.再治療のリスクを予防するため 口腔内写真は規格性があり,撮影する倍率,画像の明るさや色調,構図などをつねに同一条件で撮影することで,写真の正確な比較が可能となる5.まの口腔内の環境づくりには,拡大したマイクロスコープ画像と,IOSデータを患者さんに見せることが必須である.他にも,疾患の原因やリスクを判断するために,位相差顕微鏡,唾液検査でしっかりと原因を調べてから,口腔内の環境づくりを行っていた,IOSは歯並びや歯の状態を立体的にいろんな方向からタッチパネルで見たい部位を容易に拡大,縮小して見ることができる(図11,12).マイクロスコー図12 第二大臼歯の萌出の向きなどを立体的に確認説明が行いやすい.る(図10).ab5それぞれの利点を活用
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