マイクロデンティストリーYEARBOOK2025
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PART2PART3PART4PART130別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2025」2 大会長賞記念図13 充填直前の状態.₅近心が₄遠心の影に入っており,₅₄間が近接していることがよくわかる.図15 エリオットのセパレーターを用いて歯間離開する.歯冠が近接している近心側はセパレーターのネジを強めに回し,凹んでいない本来あるべき第二小臼歯の丸みある隣接面形態を回復するのに十分な歯間離開を得る.図17 まずはオレンジフィルターをかけて,ベベルの縁までハイフローレジンを塗り広げておく.この一手間により窩縁でフローレジンが馴染みやすい環境が整い,段差のないスムーズな移行面を得ることができる.図14 ラバーダム上から圧排糸を挿入し,ラバーダムをより歯肉縁下に押し込み固定することで,確実に窩縁をラバーダムから分離,フローレジンが伝って流れ出てしまうことを防ぐ.図16 先に象牙質部分を充填しておく.3D Printer Tech-niqueであればエナメル質部分のみ先に立ち上げることも可能であるが,安定して立ち上げるには裏打ちがあったほうが有利であること,また先に外側を作ってしまうと内側が狭く深い1級窩洞となってしまい,C-ファクターが生じやすくなってしまう.図18 オレンジフィルターを解除し,3D Printer Techniqueによる充填を開始する.元あった概形をイメージしながら,ミラーテクニックを駆使して,隣接歯のカーブと対称形になるよう,そして隣接歯の最大豊隆部と同じ位置に最大豊隆部がくるよう三次元的にフローレジンを積層していく.

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