⑦④①⑥⑧②③⑤④⑥②⑦⑨⑤③①⑩⑧図61a 8糸縫合の場合.①~⑧の順に縫合していく.②~⑥はクリップごと反転させて縫合する.もっとも縫合しにくい④を縫合しやすくするために,①は天井側より少しクリップ先端側に設ける.図62 厚みの確認とバイトサイズの決定.ピンセットの先端をチューブ内腔に挿入し,チューブの厚みを確認,バイトサイズを決定する.図65 縫合針の方向の確認.切断線と縫合針が直交していることを確認する.図63 1糸目(図61a-①)の針の刺入.切断線の右側チューブで刺入点を決め,ピンセットをチューブ内腔からカウンタープレッサーとして用いながら,外側から内腔へできるだけ垂直に縫合針を貫通させる.図66 針を引き抜く.左側チューブの刺出点付近をピンセントで軽く押さえながら,縫合針の湾曲に合わせて引き抜き,糸の末端が視野内に来るまで引いていく.図61b 10糸縫合の場合.②~⑥はクリップごと反転させて縫合し,残りは再度反転させて縫合する.8糸での縫合に比べて縫合しにくい位置はないが,間隔のバランスは難しくなる.▶チューブの縫合位置と縫合の順序▶1糸目(図61a-①)の縫合 次に,クリップごとチューブを反転させ,クリップの先端部が術者側へ向くようにセッティングし,粘着テープで再度固定する(図68).2糸目は1糸目の対側となる,チューブ天井側から少しクリップヒンジ側に縫合する(図61a-②,図69).3糸目は1/2の原則にのっとり,1糸目2糸目の中間となるよう85CHAPTER2 マイクロサージェリーの重要性図64 内腔から外側への刺通.左側チューブにおいてピンセットをチューブ外側からカウンタープレッサーとして使用しながら,切断線に対して刺入点と対称となる位置で内腔から外側に刺通する.図67 結紮と糸の切断.Square knotで結紮し,糸の断端は3cmほどずつ残して切断する.
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