アライナージェネレーション
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顔と上唇の正中線バッカルコリドー 歯間乳頭形態 Chapter2 Planning and Treatment with Aligner上顎前歯部の垂直的な位置決めリスト スマイル時の歯と歯肉の見え方 歯肉レベル下唇の曲線に対する上顎歯列の曲線 図1-2B⑦Rest Position・ 上唇の安静位において上顎切歯が見える。 ・会話時に上顎切歯が確実に 2 ~ 3mm見える。 ・ 過度の圧下は審美性を欠く結果になる。・ 3mm以上切歯が見える、もしくはガミースマイルの場合は圧下のオーバーコレクション(Over Correction:OC)を計画する。Laugh /Gummy Smile・ 顎矯正手術をせず、ガミースマイルを改善するためには、目的の圧下量に応じた圧下のオーバーコレクションを計画する。 ・ アライナー矯正治療後の歯周外科手術を計画する場合、治療計画の決定前に歯周専門医と一緒に歯の移動計画について議論する。 ・ 上顎切歯と犬歯の歯肉マージンの関係は顎顔面の審美性に重要である。 ・ 左右中切歯の歯肉マージンは正確に同じ高さにすべきで、側切歯よりは根尖側、犬歯とは同じ高さの位置とする。適切な歯肉レベルの高さを揃えるべきで切縁を配列することではない。 ・ 矯正治療終了後に歯冠長が短い場合はドクターはコンポジットかベニアで修復することができる。外注型アライナーシステムの場合は承認をする前にオーバーコレクションを念頭に置いて患者とドクターと一緒に歯の移動シミュレーションの検討をすべきである。 Incisal Edges矯正移動シミュレーションのチェックリスト MidlineDentalDentalBuccal Corridormm31図1-2B①Skeletal・上顎歯列の正中線が上唇の中心にあるかチェックする。 ・3mm以上のずれがある場合、上顎歯列の正中を修正する。 ・ 審美的理由で下顎の正中線を修正する必要はない。咬合を修正する必要がある場合は下顎の正中線は修正しない。図1-2B③mm・バッカルコリドーの大きさは笑顔の幅と歯列の幅に関係する。 ・ われわれは歯列弓形態を変えることはできるが、笑顔の口唇幅は変えられない。 ・ 最初の治療計画において、拡大のオーバーコレクションを計画する。 図1-2B⑤・ブラックトライアングルがあると、審美性は著しく低下する。 ・ 切歯と犬歯の叢生を治療しなければならないとき、ブラックトライアングルが起こらないように治療するのが望ましい。・ 治療開始時から仕上がりと歯根を近づけることを考慮し、必要なら Interproximal Enamel Reduction(IPR) を行う。 ・ もし上図に示すような歯の場合で特別な修復治療を必要としなければ、既存のブラックトライアングルを可能な限り閉じる。・ 歯根を近づけるには、垂直長方形アタッチメントを併用すると有効である。 ・上顎歯列の曲線は、垂直的に下唇の曲線と調和すべきである。 ・ 上顎歯列の曲線に調和した垂直方向の移動量について、患者と口腔外写真で診査する。・ 矯正治療後の修復物と審美的な結果を高めるためにインターディシプリナリー治療が必要な場合は、歯科医師と歯科技工士とともにシミュレーションを議論する。 図1-2B②図1-2B④図1-2B⑥AnalysisPoint 18

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