Yesコントロール可能な範囲まで治療が可能である下顎位をCRに誘導可能である患者のコンプライアンスが良好である※2Yes咬合挙上 その意思決定と臨床手技IP:咬頭嵌合位,CR:中心位,CO:中心咬合位※1:0.75mm以内の前後的なズレについては「ズレていない」と評価することも可能であるため,術者判断に委ねられる※2:治療内容の理解,治療に対するモチベーションが十分であり,時間的,経済的な面を含め,術者の指示に従うことができる状態であれば「コンプライアンス良好」とする※3:妥協的に咬頭嵌合位を基準とした咬合挙上を試みることになるため,最終補綴時には,ナイトガードの製作やロングセントリックの付与などを検討する必要があるNoNoNoYesYesNo5-6.“3つの水平的な下顎位の設定基準”のいずれを採用するのか?136・タッピングポイントとIPの一致,・タッピング運動の安定,の両方が確認できるNoCOとIPがズレている※1患者のコンプライアンスが良好である※2Yes 咬合挙上における水平的な下顎位の設定基準として,4章で“中心位”,本章で“タッピングポイント”について解説した.これらの基準と比較して,6章で解説する“(術前の)咬頭嵌合位”は,治療がシンプルに行える点で有利である.咬合挙上に際しては,図5-31に示したdecision treeに従い,適切な基準を用いるようにしたい.顎関節および関連筋群の異常を認めるYesNoYesNo※3※3図5-31 咬合採得を行う際に用いる水平的な下顎位の設定基準を決定するためのdecision tree.咬合挙上時に用いる水平的な下顎位の設定基準を決めるためのdecisiontree咬頭嵌合位(6章で解説)タッピングポイント(5章で解説)中心位(4章で解説)
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