フラップデザイン アドバンス編
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EPPT, NIPSA, M-VISTAの適応EPPTNIPSA・ 骨欠損の最根尖から可及的に根尖方向にずらした位置での水平切開・ 切開は,できるだけ根尖寄りで,必ず皮質骨上に行うオープンフラップ・ 辺縁歯肉2~3mmは原則そのまま・ 改良型では辺縁歯肉,歯間乳頭を含めて歯冠側移動が可能・ 骨膜下/全層弁・ 舌側に及ばない歯間部の限局した骨内欠損・ 前歯部,臼歯部・ エナメルマトリックスデリバティブ (EMD)・ 硬組織(Bio-Ossなど),軟組織の移植は,あり・なしいずれも可・ 元の位置に戻す  (当該歯周囲360°に歯肉溝内切開を)  加えることで挙上可能・ 水平マットレス縫合・ 単純(断続)縫合・ 2重懸垂縫合(ダブルスリングスーチャー)・ 水平切開による血流の障害に注意・ 術野は比較的見やすい・ 歯肉退縮をほとんど起こさずに,ポケット深さの減少,CALの増加を得ることができる・ 適応次第で退縮した歯間乳頭の改善が可能M-VISTA165CHAPTER 4 最新のフラップデザイン・ 隣接歯に辺縁歯肉に達しない2本の短い縦切開を行う・ 必要に応じて縦切開の数を増やすことは可能・ 再生には創部の安定が不可欠のため,上唇小帯の位置は切開に不向き・ 切開はMGJを超えて行うトンネルフラップ・ 骨欠損部には辺縁歯肉ならびに縦切開部からのトンネルフラップからアクセス・ 骨膜下/全層弁・ 舌側に及ばない歯間部の限局した骨内欠損・ 前歯の審美領域・ エナメルマトリックスデリバティブ(EMD)・ 硬組織(DFDBAなど),軟組織の移植は,あり・なしいずれも可・ CEJよりも2mm以上歯冠側へ移動・ 改良水平マットレスアンカー縫合・ 単純(断続)縫合・ 血流の点で有利・ 角化歯肉幅が2mm以上ないと適応できない・ 骨欠損部の明視が難しい・ 歯肉退縮をほとんど起こさずに,ポケット深さの減少,CALの増加を得ることができる・ 適応次第で退縮した歯間乳頭の改善が可能TABLE 4 歯間乳頭を切り離さない3種類のフラップデザインの比較.*参考文献29より引用・改変切開線の位置・ 隣接する歯間乳頭部での縦切開・ 引き続く歯肉溝内切開切開の詳細・ オリジナルはMGJを超えない・ MGJを少し超える程度の切開が現実的フラップのパターンオープンフラップ・ 骨欠損がある歯間乳頭部は,トンネル状・ 辺縁歯肉は挙上する骨膜との関係・ 骨膜下/全層弁適応症・ 舌側に及ばない歯間部の限局した骨内欠損・ 前歯部,臼歯部(審美領域では適応注意)硬組織または軟組織の移植・ エナメルマトリックスデリバティブ (EMD)・ 硬組織(Bio-Ossなど),軟組織の移植は,あり・なしいずれも可フラップの復位・ 元の位置に戻す縫合・ 単純(断続縫合)特徴と問題点・ もっともシンプルな術式・ 早期の1次閉鎖・ 歯肉退縮をほとんど起こさずに,ポケット深さの減少,CALの増加を得ることができる・ 縦切開による瘢痕に注意・ 脆弱な歯間乳頭が引き裂かれるおそれのある狭い歯間部では,推奨されない

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