1年に一度2〜3か月2週間1週間1週間3〜4週間フォローアップ歯冠修復(自然挺出)根管充填と固定除去冠部歯髄除去抜糸と固定移植術抜歯QA (Composite/Crown)STEP芽の完全掻爬や炎症のある歯肉の縫合が難しい時もある)が好ましく,移植後も必要な根管治療や経過観図8後が見込まれる1,2.さらに,移植術はレシピエントの抜歯後1か月以内(抜歯同時移植も可能だが,肉察に応じてくれるコンプライアンスの高い患者が好ましい. インプラントやブリッジはよいオプションではあるものの,とくに身体の成長を有するような若年者においては歯の位置変化に対応できないため,矯正歯科治療にも対応できる移植が有利であると考えられる.る(図1~9).図2,3図4図5図6検査・診断執筆:月星太介 まず,術者が移植術を学び,治療のオプションの1つとして日常的に移植術を考えられるかどうかが大切である.移植術は術式と治療の流れがある程度決まっているため,計画的な治療を患者に提供でき そして適応症としては,移植床と欠損部に適合する,シンプルな歯根形態を有する健全なドナー歯の存在が必要不可欠となる.複根では抜歯時の歯根膜へのダメージに注意が必要であるうえに,移植床への適合が難しい(図10).また,患者の年齢制限はないものの,歯根膜の活性や成功率などを考慮すると,対象とする症例は30~40歳以下の年齢層が良好な予シンプルな歯根形態の健全なドナー歯が存在し,年齢が比較的若く,移植後も歯を大切にしてくれる患者.自家歯牙移植の適応症はどんな症例ですか?図7図9図1 歯根完成歯の移植術のタイムスケジュール.38別冊the Quintessence 「YEARBOOK 2025」01
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