▼この答えの根拠となる文献はコレ!がん腎疾患肝疾患身体機能低下骨粗しょう症食欲低下小児成人高齢者高血圧症妊婦61※栄養成分表示が100mL当たりのものと1本当たりのものがあるので注意が必要。1.濱田広一郎.運動時の水分補給.健康運動科学.2019;9(1):27-8. イオン飲料の研究に関する知見をもとに、運動時の水分補給飲料に配合されている成分の科学的根拠などが示されている。2.日本スポーツ協会.スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック.2019年.https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supoken/doc/heatstroke/heatstroke_0531.pdf(2024年7月16日アクセス) スポーツ活動中の熱中症予防の方法や熱中症になった場合の救急処置について詳しく示されている。環境温度に応じてどのように運動したらよいかの目安や運動時の水分補給の仕方なども示されている。3.塚崎朝子.イオン飲料、子どもには注意 ビタミンB1の不足誘発.日本経済新聞.2017年6月30日.https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXKZO17978940S7 A620C1W10601/(2024年7月16日アクセス) 脱水症状がないときに水分補給のためにイオン飲料やスポーツドリンクを過剰摂取することによるビタミンB1欠乏が増加している。飲み方に注意することを促している。分補給ができなくなるためおすすめしません。 スポーツドリンクを過剰摂取すると、肥満やう蝕の問題があるだけでなく、高血糖状態が続くいわゆる「ペットボトル症候群」に陥る心配もあります。また、血糖値が上がると喉が渇き、さらにスポーツドリンクを飲んでしまうという悪循環が起こります。重症化すると意識障害を起こすこともあるので、注意が必要です。 そのほか、スポーツドリンクの飲み過ぎでビタミンB1欠乏症を起こすことがあります3。ビタミンB1は糖質を分解してエネルギーを作るために必要なものですが、スポーツドリンクの多飲により大量に糖質を分解することで不足します。スポーツドリンクにはビタミンB1が含まれているものもありますが、基本的には食事からしっかり摂取するよう伝えましょう。 以上のことから、スポーツドリンクは目的や状況に合ったものを選び、適量だけを飲むこと、またダラダラ飲みは避けるなど飲み方に注意することをアドバイスしましょう。
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