チェアサイドQ&A 食と栄養編
1/6

Q161。菓子栄養素甘味料食べ方水分全般清涼飲料水食品その他飲料口腔関連40 皆さんは、「食事バランスガイド」をご存じでしょうか? 厚生労働省と農林水産省が合同で作成し、個々人の健康づくりを目的とされたものです。1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかを考える際の参考となるよう、食事の望ましい「組み合わせ」とおおよその「量」を、料理単位の計算とコマのイラストを用いてわかりやすく示しています(図2) 一方、「低糖質ダイエット」は一般的に糖質のなかでも穀類や根菜類・果物に含まれるブドウ糖や果糖、砂糖などの“糖類”を制限するもので、もともと糖尿病の治療法の1つでした。ところが、昨今若年女性を中心に中高年者や高齢者までもが減量・体質改善として取り入れるようになったため、賛否両論が起こり混乱しています。 糖質は、脳の唯一のエネルギー源で、血糖値を一定に保つためにも重要なはたらきがあります。糖質制限をすることで、エネルギー産生栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物の摂取バランスが崩れ、その結果たんぱく質や脂質が過剰に偏り、腎臓に負担をかけたり血中脂質が高くなったり、糖尿病以外の病気のリスクが高まる可能性もあります。ですから、病気でない限り、糖質は食べる量やタイミング、食後の口腔清掃などにも注意しながら適量を摂取する必要があります。 このように、糖質に限らず「この食品が○○に効く、ダイエットによい」といわれるからといって、決まった食品や栄養素だけを極端に摂取したり、制限したりするのは非常に危険です。 何をもって“バランスがよい”“正しい”と考えるかは、難しいところではあ回答:酒井理恵正しい栄養の摂り方は?決まった食品や栄養素だけを極端に摂ったり、制限するのは危険です。多様な食品を摂取することで、栄養素もバランスよく摂れます。食べ方に関する疑問低糖質ダイエットが流行っていますが、厚生労働省の食事バランスガイドと考え方が違っていて、混乱します。正しい栄養の摂り方を教えてください。茶A16

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る