みるみる理解できる 図解 スタッフ向けIOS入門
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患者さんの頭部と身体の固定が可能な座位撮影ができるCTは、撮影時のブレが起こりにくい。一方、立位のまま撮影するCTでは、細かなブレが発生しやすく、IOSデータとのマッチング時にもブレに気づくことがある。再撮影は患者さんとの信頼関係に大きな溝を生む可能性もあるため、立位用であっても座位の姿勢での撮影が望ましい。デジタル機器は魔法の道具ではなく、アナログ診療の基本を厳守することで結果につながる。CT撮影時、上下顎が接触しないように、必ずバイトプレートやガーゼなどを噛ませる。上下顎が咬合した状態で撮影したCT画像では、IOSのスキャンデータとのマッチングが行えないため注意する。111座位用CT❷唾液を飲む撮影中は動かないように、唾液を「ごっくん」と飲んでください。❸ギュッと噛む顎が動かないように、ギュッと噛んでください。❹目を閉じるCT装置の腕が回転しますが、目線で追わないよう目を閉じてください。立位用CT図15 注意点❶ 座位によるCT撮影を表1 CT撮影前に患者さんに伝えておきたいこと❶呼吸は浅く身体が揺れますので、浅く呼吸をしてください。なお、息を止める必要はありません。図16 注意点❷ CT撮影では前歯を咬合させないOKNGOK

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