α +2~3mm(実際は4~6mm)α [単純縫合のバイトサイズ]=χ[フラップの厚さ]~χ×1.5mm単純縫合と水平マットレス縫合の距離=2~3mm縫合それまでのステップが台無しになってしまう。縫合途中もしくは終了後、納得がいかなければ、迷わず糸を切り、再縫合すべきである。χχα8の字縫合垂直マットレス縫合2~3mm単純縫合間距離3~4mm水平マットレス縫合間距離5~6mm78 縫合は一次治癒を達成し、生体内の守られた環境、骨再生を得るために非常に重要である。そして、術者による差が出やすい処置でもある。手術の最後の処置が不適切であれば、 縫合の基本的なルールとして、縫合糸周囲には炎症層が生じるため炎症層が重ならないように5-0、6-0の縫合針モノフィラメントであれば、刺入点の間隔は2〜3mm以上確保する62、63。刺入、刺出は組織に対し直角に行い、結紮の力は5g以下にとどめる48。GBRの縫合は水平マットレス縫合でフラップをホールドし、単純縫合で創面を閉鎖する2層縫合とする。フラップが薄く切開面が狭い場合、フラップの内面どうしが接する状態をめざし、十分厚い場合は切開面が精密に適合するよう縫合する。下顎臼歯部は通常フラップは薄いので64、多くの場合raw-to-rawの縫合となる内面どうしは少なくとも3mm以上は接している必要があると考えている(図2-21)。図2-21a 縫合の断面図。水平マットレスは結紮が強すぎると、上方が開いてしまうので注意する。単純縫合はバイトサイズをフラップの断端の厚みに合わせることによって、切開面も精密に適合させることができる。図2-21c 縦切開部において、フラップの幅が近遠心的に不足する場合、下方から上方に向けて縫い上げていくことによって閉鎖が得られる。テンションなく元の位置に復元できる場合は上方から下方に縫合してもよい。図2-21b 水平マットレスの間隔は5〜6mm間隔、同一縫合内の刺入点の間隔は2〜3mm、単純縫合の間隔は3〜4mmとする。図2-21d 筆者の場合、モノフィラメント、コード長13mm、逆三角針5-0で水平マットレス縫合、モノフィラメント、コード長11mm、逆三角針6-0で単純縫合を行っている。吸収性を使用することによって縫合部が埋没した際に抜糸を回避することができる。縫合
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