な~みんのSRP”あるある“お悩み解決講座
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PPD1㎜ポケット底部CEJ図❷b 骨欠損形態や炎症にもよるが、歯槽骨頂より1〜1.5㎜上がポケット底部キュレットブレード歯石b:ポケット底部到達時の作業角度1㎜間隔図❸ 歯周炎には歯石の下にプラークフリーゾーンがあり、その下で炎症性細胞浸潤が起こり、上皮性付着と結合組織性付着が存在している。骨欠損形態にもよるが、生物学的幅径(歯周組織が恒常性を維持するために必要な組織)は約1㎜ずつ一定に保たれている歯石プラークフリーゾーン7421421図❷a デンタルX線写真正常像。セメント−エナメル境(CEJ)から歯槽骨頂(炎症によるが歯槽骨頂より1〜1.5㎜上部)の垂直的な長さを確かめてから、アタッチメントレベル(AL)を予測する。7の近心がPPD1㎜、AL0で歯周組織の破壊がないことがわかるa:挿入角度図❹a、b キュレットブレードの面は、歯根表面に対してできるかぎり平行に挿入する。歯石と内縁上皮の隙間を移動させ、歯石の境界に届いたら軟組織付着の軟らかい弾力性の抵抗を感じる。そのポケット底部の隙間に1㎜のプラークフリーゾーンがあるか、キュレットスケーラーを小刻みに上下させて探り当てる01 ポケット底部の歯石を取り残さないコツは?111プラークフリーゾーンまで器具が届いているかどうかが、成功の鍵‼(図3、4) キュレットスケーラーを角度≦45°で挿入し、歯石を乗り越えてポケット底部の手前にあるプラークフリーゾーン3)の1㎜の隙間まで届いているかを確認します。その後、キュレットスケーラーを45°≦作業角度≦90°4)にして側方圧をしっかりかけ、歯石を弾き取ります。狭くて深いポケット底は、ミニファイブかオリジナル(ヒューフレディ)を水平に挿入し、小刻みに器具を動かして歯石のざらつきにのみストロークを行います。大きい歯石が障害になるときは、超音波スケーラーで砕いてからキュレットスケーラーを挿入します。

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